ゴー宣DOJO

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高森明勅
2019.12.6 06:00ゴー宣道場

ボーカル・マジョリティーという造語

つい最近まで「ボーカル・マジョリティー」という言葉は無かった。
私の造語だから。

11月20日のブログ「声なき声を『聞こえる声』に」で使ったのが最初。
「サイレント・マジョリティーは、そのままでは団結した活動的な少数派
(ボーカル・マジョリティー又はノイジー・マジョリティー)に敗ける。
しかし、マジョリティーが“サイレント”ではなく、自覚的に『声』を挙げ
始めれば事態は変わる。
サイレント・マジョリティーからボーカル・マジョリティーへ」と。

それまで勿論「サイレント・マジョリティー」という言葉はあった。
その反対語が「ボーカル・マイノリティー(又はノイジー・マイノリティー)」。
だが、マジョリティーだからと言って“サイレント”と決め付けるのはおかしい。
“ボーカル”に変身できるはずだ。
又、変身しなければならない局面もあるはずだ。

「圧倒的多数の国民が“沈黙”を続けると、どうなるか。
少数派の“声”だけ(!)が拡大的に喧伝(けんでん)される結果になる。
サイレント・マジョリティーは自覚的・積極的に声を挙げるボーカル・
マジョリティーに変身しなければならない。
ゴー宣道場はその触媒であるべきだろう」
(11月26日のブログ「誰が女性天皇の配偶者を『非難』するのか?」)
そんな私見を披露した。

これに対し、小林よしのり氏が早速、賛同して下さった
(11月26日「ボーカル・マジョリティー=『戦うゴー宣道場』」)。
まことに心強く有難い。
私の着想も、以前からの問題意識に加えて、時浦兼氏のブログ
(11月15日「妄想するより思想しよう!東海ゴー宣道場!」)に
「サイレント・マジョリティーの声なき声を、国民的議論で聞こえる声にしよう!」
とあったのが、直接のキッカケだった。

名古屋で初めて開催される12月道場。
多数派がサイレントからボーカルへ壮大な転換を遂げる為の、
着実な第1歩になることを目指したい。
前人未踏の企てだ。

【高森明勅公式サイト】
https://www.a-takamori.com/

高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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